~観客動員10万人突破・球団史上初ドラフト指名3名輩出など飛躍の1年を振り返る~
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブは、9月に2025年シーズンの全日程を終了いたしました。シーズン中のみならず、オフシーズンの活動においてもサポーターの皆様や地域の皆様から温かいご声援をいただいております。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
今シーズンは、イースタン・リーグで最下位を脱出し7位でシーズンを終え、観客動員10万人突破や球団史上初となるプロ野球ドラフト会議にて3名が指名されるなど、飛躍の年となりました。この成果は、当球団が掲げる「ふるさとのプロ野球」戦略に基づいた地域連携と、未来への投資が結実したものです。シーズンを通じて多大なるご支援くださった全ての皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。

■チームの成長と育成成果について(チーム成績・人材面)
<チーム成績について>
2024年シーズンは41勝79敗6分、イースタン・リーグで8チームの中で最下位という結果となりましたが、2025年シーズンは47勝73敗1分、8チーム中7位と順位をひとつ上げました。特に、ビジターでの戦績は8勝51敗3分(勝率.136)から、22勝40敗2分(勝率.355)へと大幅に勝率を上げることができました。
主な要因としては、今シーズンはチーム強化を計るため、ビジター戦の出発を当日移動から原則前日移動へと変更したことにより、選手の体力的、精神的負担の軽減をに取り組んだことや、春季キャンプを2週間から1か月以上へ拡大するなど、年間を通じて様々な取り組みと投資を行った結果であると考えています。また、若手の成長を支えた陽岱鋼、髙山俊ら元NPB選手の存在もチーム力の向上に大きく寄与しています。今後も選手の活躍を第一に考え、様々な取り組みを行ってまいります。

<人材の輩出について>
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブでは、「日本一選手が育つ球団」を目指し、今年度はNPBへの選手輩出5名以上を目標に、選手のみならず監督、コーチ陣、球団関係者が一丸となって取り組みを行っていました。その結果、目標には及ばなかったものの、能登嵩都、牧野憲伸、知念大成の本指名1名含む3名がプロ野球ドラフト会議で指名され、球団史上最多の指名を獲得することができました。

■事業面での飛躍と話題性の創出
<過去最高となる観客動員数達成>
2025年シーズンは、「親子で何度も来たくなる球場」を目指した施策が奏功し、総観客動員数が2024年シーズンの79,825人から大幅に集客を伸ばし、球団初の10万人を超える、103,701人となりました。また、平均来場者数は30%以上の上昇となりました。このような大幅な集客向上は、冠試合の開催などを通じて興行を盛り上げてくださったスポンサー企業の皆様、そして企画や広報面で多大なるご支援をいただいた地域・行政の皆様のお力添えがあってこその成果です。多大なるご協力を賜りましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

<話題性創出を目指した取り組み>
5月に行われた阪神タイガース戦で、新潟県出身の高橋留美子先生原作の大人気TVアニメ「らんま1/2」とのコラボレーションを実現させ、グッズの展開や主人公・早乙女乱馬役の声優・山口勝平さんによる球場アナウンスを実施しました。「らんま1/2」のスポーツチームとのコラボは史上初となり、野球ファンのみならずアニメのファンへの話題性の創出、多方面のメディアの皆様に取り上げていただきました。

また、「日本一おいしい球団」を目指し、新潟県内の様々な優良生産者とタッグを組み、のどぐろ入り新潟漁師めし、にいがた和牛ローストビーフ丼、新潟県産ル レクチェかき氷など、地元食材を活かした新潟でしか食べられないメニューを複数開発いたしました。スタジアムグルメで一番人気の新潟県産牛たっぷり燻製カレーは、累計10,000杯以上を販売し、多くのお客様に野球観戦だけでなく、グルメも楽しんでいただいています。今後も新潟県の市町村や生産者の皆様と連携し、「日本一おいしい球団」を目指していきます。

■地域に深く根ざす各種活動
<自治体・地域連携の深化>
2025年シーズンは、新潟県内の地方創生活動も積極的に行い、新潟市、三条市、柏崎市、小千谷市の市民DAYを開催しました。広島東洋カープ戦でのプロ野球史上初となる小千谷市の錦鯉展示や、新潟市西区のスイカ割り、えだまめの試食や販売、湯沢町出身のテノール歌手 笛田博昭さんによる国家独唱や打ち上げ花火の演出など、地域資源と連携した企画を複数成功させました。2026年シーズンでは、新潟県内の全ての市区町村とのコラボレーション企画の実施を目指して、各地域の魅力発信や相互連携の強化をはかります。

<新潟の学校と連携したコラボ企画 “新潟青春エール”活動>
新潟県内にある学校の部活動の練習の成果を、試合前や試合中に披露していただく、“新潟青春エール”活動を2025年シーズンより実施しています。初年度となる本シーズンでは、日本文理高校 吹奏楽部・チアダンス部や、東京学館新潟高校 書道部、新潟国際情報大学 軽音楽部など、計20校、107団体(※)、約1,000名の学生に披露していただくなど、生徒たちの晴れ舞台として、球場という他では得られない経験や思い出を作る機会を提供しています。(※)一部社会人団体含む

<“Oisix Fun!Kids プロジェクト>
2025年シーズンより、新潟の子どもたちに、野球やスポーツの楽しさを知ってもらうためのプロジェクトを始動しました。野球が好きな子も、そうでない子も楽しめる球場体験づくりとして、球場の外野スペースに巨大ふわふわドームを設置したり、恐竜の化石発掘体験を行うなど、野球も野球以外も楽しい、親子で何度も来たくなる球場を目指しています。
また、9月に長岡市悠久山野球場で行われた試合では、長岡市保育課と連携し、地元の幼稚園の子どもたち約200名を招待しました。当日は試合前のグラウンドで体を動かしながら選手との交流を行い、その後は試合観戦を楽しんでいただきました。このプロジェクトによって、野球がもっと身近になり、家族でのお出かけ先の選択肢の1つとして“オイシックスの試合” が挙がり、球場に子供たちの声が溢れることを目指しています。

<復興支援>
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブでは、日本赤十字社新潟県支部と連携し、2010年3月より「地域支援貢献パートナー」として、地域貢献や被災地の復興支援のために活動しています。
2025年シーズンは、2024年に発生した能登半島地震の復興支援のため、ホームゲーム会場での募金活動を行い、全額能登の被災地へ寄付を行いました。7月29日から31日までの3連戦では復興支援ゲームを実施し、86社の企業様に特別協賛をいただき、収益の一部を日本赤十字社の被災地での活動支援のためにご使用いただいています。また、11月15日には、「能登半島地震復興支援交流会2025(ベースボールキャラバン)」を石川県能登町で野球教室を行うなど、継続的に支援活動を実施しています。
今後も被災地の復興支援のための活動を続けてまいります。

<ホームタウン活動について>
オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブでは、野球普及活動や復興支援活動を行っています。野球普及活動では、主に学校訪問、幼稚園訪問を行っており、昨年度18園で実施していた年長児を対象とした訪問活動は、本年度は約60園実施予定へと大幅に拡大しました。他にも、野球教室を通じて、普及コーチが県内の小中学生に野球の基本動作などをデモンストレーションを交えながら、楽しく、わかりやすくをモットーに指導しています。

■2026年シーズンに向けた展望
来シーズンは、桑田真澄氏のCBO就任や、広島東洋カープで活躍した松山竜平選手兼任打撃コーチ他NPBで活躍した選手の入団が決定しております。今季の飛躍を確固たるものとするため、勝率5割以上を目指し今後も邁進してまいります。また、事業面では「ふるさとのプロ野球」の活動をさらに強化し、新潟県内全ての市区町村とのコラボレーションを目指し、様々な企業や団体とコラボレーションを行い、地域とともに羽ばたいていく所存です。
